「メモの魔力」でBicの4色ボールペンを使う理由
メモやノートを取るということは、理論的な利用方法を学ぶだけでは不十分です。技法なので、「使いこなしてナンボ」です。
そういう面では、実は筆記具に何を使うのかも検討項目になります。その際に喜ばれることが多いのが、Bicの4色ボールペンです。
今回はどうしてBicの4色ボールペンが喜ばれるのが良いのか、理由を説明させて頂くことにします。
人気は三菱鉛筆ジェットストリーム
まず人気という面では、三菱鉛筆のジェットストリーム多機能ボールペンの評判が高いです。前田裕二さんとモレスキンがオリジナル版ノートを販売した時にも、「メモの魔力」向け絵柄を採用した三菱鉛筆ジェットストリーム多機能ボールペンが同時販売された程です。
4&1ということで、黒・赤・青・緑の4色加えて、0.5mmシャープペンシルも装備されています。なお「メモの魔力」版では、0.5mm径ジェットストリーム替芯(リフィル)が採用されていました。
油性ボールペンで0.5mmは「細い!」と感じる方が多いかもしれませんけど、ジェットストリームでは問題ありません。2019年頃の私も、0.5mm径のジェットストリームを使用していました。
どうして問題ないのかというと、従来の油性ボールペンよりも低粘度なインクを採用しているからです。そういうこともあって紙に馴染み、クッキリ&ハッキリとした文字を書き込めるのです。
特にモレスキンのノートとの相性はバッチリです。
それだけではありません。2019年版の "ほぼ日手帳" A6判サイズにも、ジェットストリームの3色ボールペンが付属していました。
(手で握る部分に、本体と同じ黄色い「滑り止めのゴム」が装着されています)
0.38mm径や0.5mm径のボール(チップ)を採用すれば、クッキリ&ハッキリしているものの、細い文字になります。つまり小さな文字を書きやすくなります。
だから人気という面では、ジェットストリーム低粘度インクを採用している三菱鉛筆の多色ボールペンが圧倒的とも言えそうです。ともかくモレスキンやほぼ日手帳の紙面との相性は、悪くないという訳です。
Bicの4色が喜ばれる理由
しかし一方で、私がBicの4色ボールペンをプレゼントすると、大変に喜んでくれる人も多いです。
どうしてなのか、想像できますでしょうか。
ちなみにご存知かもしれませんけれども、Bicのボールペンは世界的に有名です。特に4色ボールペンは、日本でもお馴染みの存在と言えます。
冒頭画像は珍しいブラックなのでピンと来ないかもしれませんけど、下記広告の画像であれば思い出して頂けるでしょうか。
私が先日お世話になった病院でも、病院への同意書をサインする時に手渡されたのが、このBicの4色ボールペンです。家族は同じモデルで、手元がオレンジでなくてピンクのボールペンを所有しています。
いつでも胸ポケットに入れて持ち歩き、必要になった時には、すぐに出したり収納したり出来ます。丸いリングが付属しているので、紐を使って首から下げることも可能です。
実はBicのボールペンは、先ほど紹介したジェットストリームの4色/3色ボールペンに対して、2つの優位点を持っています。
- ジェットストリーム3色ボールペンより細軸
- 手元がゴムでないので、服に引っかからない
実際に使ってみると分かるのですが、特にジェットストリームの4色ボールペンを胸ポケットに収納するのは大変です。指先が滑らないようするためのゴムのために、服との摩擦で「引っかかってしまう」のです。軸径が太いことが、さらに使い勝手を低下させます。
そうです。私がBicのボールペンをプレゼントする相手は、胸ポケットに筆記具を収納している人が殆どです。そういう人はゴム付きの三菱鉛筆の多色ボールペンよりも、Bicの4色ボールペンを喜ぶのです。
ただしBicの4色ボールペンには、広く一般に採用されている標準タイプの油性インクが採用されています。これはこれで大変に書き心地は良いけれども、小さなメモ帳やノートに書き込む場合には、ジェットストリーム低粘度インクの使い心地に及びません。
そこで私がプレゼントする時は、替芯(リフィル)を「Bic替芯」から「ジェットストリーム替芯」に交換してプレゼントしています。だからプレゼントされた人からは、大いに喜ばれる訳です。
ちなみ先に紹介したボールペンに採用されているジェットストリーム低粘度インクの替芯は、モノサシで測ると88mm程度です。一方でBicの4色ボールペン替芯は、104mm程度です。だから空になった芯などで、短い部分を補って装着する必要があります。
私の場合はセロテープを使って、104mm - 88mm = 16mm の追加部分を足してします。少しでも相手に喜ばれたいからとはいえ、我ながら良くやると感心してしまいます。
なお先日の記事ではノートはサイズよりも方眼マスが重要だと説明しました。似たよう説明としては、「メモやノートよりも筆記具を持ち歩くことの方が大切」という話があります。
ニュウーヨーク大学のブルース・ブエノ・デ・メスキータ教授は、フーバー研究所にいた時に、三時のお茶の際には「紙ナプキンでメモを取っていた」とのことです。"メモの魔力" 前田裕二さんも、コースターの裏や紙ナプキンを使ってメモを取り、スマホで撮影することがあるとのことです。
私もスーパーのレシートの裏でメモを取ったことがあります。こういう時は、そもそも筆記具がないと何も出来ません。
ちなみに前田裕二さんは、スマホやタブレットでメモを取ることもあるそうです。2019年に観たTV番組では、その日も1万行を超えるメモをスマホに書き込んだと説明していました。
私はアイディア図を描くことが多いのでスマホよりもレシートを使いますが、ともかく何らかの形で記録に取っておいて、あとで上の画像のように一括撮影して保存しても良い訳です。
前田裕二さんが「タブレット」と言及していたのは、そのメモをタブレットで何度も見直している為なのかもしれません。私は12.9インチiPad Proを使って、上の画像を撮影&状況把握に利用しています。
(12.9インチiPad Proだと、上記画像の文字までハッキリと読めるのです。初めて試してみた時は、思わず「購入した最大メリットこれだ!」と痛感しました)
まとめ
以上のような使い勝手の差異は、実際に試してみないと分からないことがあります。今回はそういった意味で、Bicの4色ボールペンが喜ばれることがあるという話を紹介させて頂きました。
また世の中には、いろいろな筆記具があり、人それぞれによって使い心地が異なります。(私の場合は単色ボールペンを何本も持ち歩いて、必要に応じて必要な色を取り出す方式を採用しています)
こういった経験談が、少しでお役に立つことがあれば幸いです。
それでは今回は、この辺で。ではまた。
-----------------------------------
記事作成:小野谷静 (よつばせい)